30代で上京は遅いのか?もう失敗できない年齢だからと踏み切れないあなたへ。#上京

30代で上京は遅いのか?もう失敗できない年齢だからと踏み切れないあなたへ。上京タイムズ

上京したい人のために、リアルな上京体験談を発信する上京情報メディア『上京タイムズ』。編集長Miyuのコラムでは、30代で上京したMiyuが自らの体験をもとに、上京や東京での生活に関するさまざまな話題をお届けします。

今回のテーマは「30代で上京は遅いのか?」です。2022年の8月に35歳で上京したMiyuが、30代での上京は遅かったのかどうかを上京から約1年半が経った今、改めて振り返ります。

30代での上京は、遅くない。

わたし個人の経験からお伝えすると、30代での上京は決して遅くありません。それが、たとえ40代・50代・60代だとしても、遅くないと考えています。

地元にいた頃のわたしは上京したいと考えつつも、30代という年齢を考えると本当に実現できるものなのか弱気になっていました。当時、わたしの周りに30代で上京した人は、一人もいません。

そして、20代の頃のように「まだまだなんでもできる」という自信も気力も、そこまでありませんでした。加えて、東京に引越しとなるとそれなりに大きなお金もかかることなので、できれば失敗したくないという気持ちもあったのが、正直なところです。

しかもわたしの上京の動機は、夢を追ってだとか何者かになりたくてだとか、そのような目標を持ってのことではなく、ただ、ずっと東京に住んでみたかった。それだけでした。

そう、それだけなんです。

ですが、20代の頃からずっとずっとそう思い続けてきて、もう30代も半ばになるというのに、その気持ちはちっとも消えてくれませんでした。まるで、諦められない恋心のように。

もし、あのとき上京に踏み切らなかったとしたら……。わたしは今も毎晩、部屋の天井を眺めながら「東京に行きたい」「いつまで地元に住むんだろう」という気持ちを、胸の奥にずっしりと抱え続けていたことでしょう。

30代の決断に、他人の意見なんか必要ない。

30代になっても上京したい気持ちを諦められなかったわたしは、30代の上京について来る日も来る日も調べました。Googleで検索をすると、同じように30代での上京に迷っている人の声が、Q&Aサイトに多く書き込まれています。

「30代で上京するのはもう遅いのでしょうか?」という質問者。それに対して、

「30代で何の目的も持たずに上京するなんて無謀だ」「30代での上京は難しいと思う」といった意見が度々書き込まれていました。そのような声は、聞けば聞くほど不安になり、前向きな決断ができなくなります。

「そうだよね、もうこんな年齢だし今更ね」「失敗するくらいならやめたほうがいいかな」……人は基本的に失敗したくない生き物ですから、そんなふうに思うかもしれません。

ましてや、30代の大人の決断。この年齢になると親もそこそこ高齢になり、地元に親を残して離れるのは気がかりという人もいるでしょう。まさに、わたし自身がそうでした。

しかし、周りの意見なんて聞いていたらキリがありませんし、言い訳できる材料はいくらでもあります。親が、家族が、仕事が……それは自分の中で、悩んで悩んで悩み抜いてください。

その上で、あなたの人生はあなたのもので、あなたが自分自身で決めるべきです。

そこに他人を介入させるべきではないと、わたしは思います。もし上京して違ったら、それでも親が心配なら、それはそのときにまた考えればいい。

もう30代の大人になったあなたは、自分の人生に責任を持って好きに生きればいいのです。東京は、どんな人でも受け入れてくれる、そういう街なのですから。

かつて気の済むまで悩み抜いて、最後は勢いの力を借りて30代の上京に踏み切ったわたしは、本当に上京してよかったと、1年半が経った今も毎日のように噛み締めています。まったく違う世界に来たかのように、毎日が楽しくて楽しくて仕方ないです。

30代の今だからこそ、東京という選択を。

わたしは29歳から30歳になったとき、とても心が重たくなったことを覚えています。「ああ、わたし、これからおばさんになっちゃうんだな」「これからもう、下っていくだけなのかな」そんなふうに思っていました。

ですが、30代後半になった今こう思います。10年前、東京に行きたいとモヤモヤしていた20代の頃の自分のほうが、よほど内面的に老けていました。見た目も垢抜けておらず、まったくイケてなかった。

地元で何の変化もない毎日。遊びに行く場所も付き合う人も、もう何も変わらない。いや、この土地ではどんなにもがこうが、これ以上は変えようがないのだという、諦めと閉塞感の中で生きていました。あの頃の鬱々とした気持ちは、今でも鮮明に覚えています。

今は東京で毎週のように新しい人に出会い、新しいものに触れています。人生の「鮮度」が明らかに違うのです。きっとあのまま何の変化もない地元で、仕事もプライベートもパッとしない日々を続けていたら、30代後半以降は急速に老け込んでいただろうなと、ふと怖くなります。

30代を生きるわたしたちは、20代にさまざまな経験をしてきました。その経験や視点を持ったうえで日本の最先端が集まる東京で新生活を始められることは、30代の大人だからこそ経験できる上京の醍醐味です。

わたしは、30代からでも東京に出てきて大きく人生が変わりました。

30代のたった1年半という期間でもこんなに人生が変わるのだから、もし10代・20代で上京が叶っていたのなら、どれほど多くのものに出会えたのだろう?きっとまったく違う人生だったのだろうな、と思います。

しかし一方で、東京で新しいものに出会うたびに「10代・20代の頃の自分だったら、こんなにも深く味わえなかっただろうな」とも思うのです。

それに20代と30代では、稼げる金額も違います。30代の今だからこそ楽しめる東京があるということを、ぜひ知っていてほしいなと思います。決して「今更」なんてことは、ありません。

もしあなたが、30代、そしてそれ以降の生活に「これ以上」を見出せないのだとしたら、ぜひ上京することをわたしはおすすめしたいし、全力で応援しています。

だって、頭に東京がチラつくあなたの人生、まだまだこんなもんじゃないでしょう?


編集長Miyuの上京体験談note『「今更」という呪いを捨てて、35歳で上京した話。』は、以下よりご覧いただけます。

https://note.com/miyukii_note/n/nccb4827cf30a

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