【上京体験談 #003】テレビの中の世界だった東京は、日常の“すぐそこ”にときめきが溢れる街/熊本県出身・岩坂 くるみ【#上京】

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上京したい人のために、リアルな上京体験談を発信する上京情報メディア『上京タイムズ』。

今回の #隣のあの人の上京ストーリー の主人公は、就職を機に熊本県から上京した岩坂さんです。地元で就職か?それとも東京か?就活のときに悩む学生は多いと思いますが、岩坂さんもその一人でした。上京に不安を感じつつも東京での就職を決意した彼女に、上京当初から現在までの東京ライフについて、詳しく聞きました。

■プロフィール
岩坂 くるみ(いわさか・くるみ)
熊本県熊本市出身。1995年生まれ、28歳。福岡県の大学を卒業後、就職のため22歳で上京。現在は管理栄養士として都内のクリニックに勤務する。

福岡で内定をもらったけれど……途中で路線変更した就活。

——岩坂さんが上京したキッカケについて教えてください。

私は熊本の出身で、福岡の大学に進学しました。もともとは福岡での就職を考えていたので、東京で就職するつもりはなかったんです。しかし最終的に東京の会社に入社することを決めて、22歳のときに上京しました。

——なぜ東京の会社を選んだのですか?

私は大学で管理栄養士の資格を取得しましたが、人と接することが好きだったので接客をしたい気持ちが強かったんです。福岡の大学だったので、福岡県内の不動産会社から内定をもらっていたのですが……内心モヤモヤしていました。

本当に不動産業界でいいのかな?そして、住む場所もこのまま福岡でいいのかな?ちょっと刺激も欲しいかもしれない……そんなふうに感じて迷っていました。そもそも熊本から福岡に出てきている時点で、新しい土地に行きたがるタイプだったんですよね。

加えて大学で仲の良かった先輩たちが東京にいたこともあり、東京も楽しそうだなと感じていました。考えた結果「やっぱり東京の企業を受けよう」と思い、みんなが就活を終えたような頃から東京での就活を始めて、内定をいただいた化粧品と健康食品の会社に最終的に決めました。

——東京で就職することについて、ご家族の反応はいかがでしたか?

母は、絶対に熊本には帰ってこないことはわかっていたけど、福岡で就職すると言っていたのにどうして東京?本当に言っているの!?と驚いていました。父は、元々自身が東京に行きたかった人なので、楽しんでおいでと言ってくれました。

——東京で住む場所は、どのように決めましたか?

内見するための日を3〜4日設けて東京に行きました。でも結局入居した物件はそのとき内見したところではなかったんです。重視していた条件である「駅近・敷金礼金なし・オートロック」が揃っている物件を職場の近くで見つけて、内見しないままそこに決めました。

——上京して寂しかったことはありましたか?

高校・大学時代の友達や先輩でも上京した人たちがいましたし、職場の同期もいたのでホームシックにはならなかったです。

東京で知り合った友達とももちろん仲良くしていますが、なんだかんだ素の自分を知っていてなんでも話せるのって、学生時代の友達なんですよね。地元の友達が東京にいてくれたことは、すごく安心感がありました。

写真:本人提供

私の場合、寂しさを感じるのは東京にいるときよりも、帰省して東京へ戻る飛行機の中が多いかもしれません。簡単に帰省できない距離なので、寂しくなる瞬間は未だにあります。

あとは寂しかったことというか……福岡にいたときに2年以上付き合っていた人がいたのですが、私が上京したことによって遠距離恋愛になってしまったんですよね。新卒で働き始めたばかりで余裕がなかったのと、気軽に帰省もできずなかなか会えなくなってしまって。

もしあのまま福岡で就職していたら結婚していただろうなという人だったので、結局そのままお別れすることになってしまったのは、申し訳なかったなと思います。思い返すと、あの頃の私は今よりずっと子どもでしたね。

——そんな遠距離恋愛のエピソードもあったのですね。岩坂さんはわりと初めから東京生活を楽しんでいたのかなと思うのですが、上京してみて感じた地元とのギャップはありましたか?

いろいろあります。まずは、地元よりも建物がずっと高くて上を見上げちゃうこと(笑)。待たなくても電車が次々に来ることにも驚きましたね。あとは、東京の人は冷たいってよく言うじゃないですか。でも、東京の人はまったく冷たくなかったです。東京で友達もたくさんできました。

写真:本人提供

東京は、休日のたびにワクワクさせてくれる。

——東京に住んでみて、感じた街の魅力について教えてください。

街中にやりたいことが溢れているので、刺激があって本当に飽きないですよね。地元の熊本と比べると大学時代に住んでいた福岡は都会でしたが、やっぱり東京は比べものにならないです。

都内近郊は一時間も電車に乗ればいろんな場所に行けて、横浜のような観光スポットやディズニーも近いですし、自然もあります。毎回休みのたびに「何をしよう?」とワクワクできるのが魅力ですね。

写真:本人提供

——上京するにあたって、友達ができるか不安な読者の方も多いと思います。岩坂さんは、東京でできた友達とはどのように出会いましたか?

いろんな出会い方があります。インスタなどのSNSでつながることもありますし、飲食店やBarなどのイベントで知り合うことや、一人で飲みに行ったときに店員さんを通じてお客さんと仲良くなることもありました。

ほかには、地元の友達や職場の同僚の知り合いを紹介してもらって、友達になるパターンもあります。私自身も「この子とこの子を会わせたらおもしろそう」と思えば紹介することもありますし、そうやって友達の輪がどんどん広がっていくことが多いかもしれません。

写真:本人提供

——東京はそうした人とのつながりもおもしろいですよね。東京生活を上手にエンジョイしていて素敵です!岩坂さんの現在のお仕事についても教えてもらえますか?

現在勤めているところは2社目で、管理栄養士の資格を活かして働きたいと思って転職しました。ダイエット専門のクリニックで管理栄養士として働いて、ちょうど2年が経ったところです。

——東京で働く上で、仕事探しや転職活動をどのように行うかは気になるポイントです。転職活動のエピソードについて詳しく教えてください。

私は転職エージェントを利用しました。管理栄養士として働きたい気持ちが強かったので、栄養士に特化した転職サイトの『栄養士人材バンク』を利用しつつ、一方で企業にも少し興味があったので『リクルートエージェント』や『パソナキャリア』のような大手転職エージェントも並行して利用していました。

東京は熊本と比べて企業の数が多く、選択肢が多い点は、やはり魅力だなと思いました。

私は一気にたくさんのことに手をつけるのが得意ではないので、エントリーしたのは3社で、もしそれがダメだったら他の企業を再度検討しようと思っていました。結果、第一志望だったクリニックに無事に受かったので良かったです。

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——転職して2年ですが、今のお仕事についてはどのように感じていますか?

やっぱり私は人と接することや話すことが好きなんだなと実感しています。お客様のお悩みを聞いて解決することを通じて、自分の存在意義を感じられるんです。

今は後輩の教育も担当しているので、後輩の成長を感じられるのも仕事をしていて嬉しい瞬間ですね。

写真:本人提供

たくさん成長した東京での6年間。あの頃の私は「東京に来てよかったね」と言うはず。

——上京してからのご自身について、何か変化はありましたか?

東京で働いて生活することによって、自立してきたと思います。これまで女性ばかりの職場だったので……まぁいろいろありますよね(笑)。泣きながら仕事に行ったこともありましたし、恋愛でもいろんなことがありました。

でも壁にぶつかるたびに、その出来事からさまざまなことを学んで強くなってきた気がします。もともと私は内向的な性格でしたが、今はほぼ人見知りもしないですし社交的な性格になりました。人って環境で変わるものですね。

——6年前に上京した当時の岩坂さんが、今の岩坂さんを見たらどのような言葉をかけると思いますか?

「東京に来てよかったね」と言うと思います。上京するまでは、東京に馴染めるかな?大丈夫かな?と不安でした。

地元にいた頃は東京に行く機会があまりなかったので、私にとっての東京は“テレビの中で見るキラキラした世界”だったんです。でも今は、東京での暮らしを存分に楽しんでいます!

あとは、上京するとき「東京に行ってもどうせ帰ってくるよ」と、嫌味を言われたこともありました。せっかく上京するならそうはなりたくない、絶対に帰らない!と思いましたね(笑)。結果的に、今はそれが実現できています。

写真:本人提供

——最後に、上京をしたいと考えている読者の皆さんへメッセージをお願いします。

私は東京に来て本当にいろんなことがありましたが、経験はお金で買えないものですし、上京を後悔したことは一度もありません。

東京でしてきた一つひとつの選択の先には、たくさんの人たちとの出会いがありました。そこで出会った素敵な人たちは、私にとってかけがえのない財産になっています。

もし少しでも東京に興味があるのなら、一度は上京してみたほうがいいと思います。東京に来てしまえば、なんとかなるものです。

一年ほど住んでみたら自分自身も変わると思いますし、挑戦してみてもしダメだったら、またそのときにどうするか考えればいいのではないでしょうか。

でも東京は飽きないですし、きっと帰らないと思いますよ(笑)。


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取材・文/Miyu 撮影/碕 雄大

※本記事の年齢や所属などの情報は、取材当時のものです。

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