8ヶ月ぶりに帰省して思うこと。#上京

8ヶ月ぶりに帰省して思うこと

上京したい人のために、リアルな上京体験談を発信する上京情報メディア『上京タイムズ』。編集長Miyuのコラムでは、30代で上京したMiyuが自らの体験をもとに、上京や東京での生活に関するさまざまな話題をお届けします。

今回は、8ヶ月ぶりに帰省して思ったことを綴りたいと思います。

こうして地元に帰らなくなっていくんだな……

本当は2024年のお正月に帰省するつもりでしたが、元旦に地元の石川県で能登半島地震が発生したため帰れなくなってしまいました。(そのときの詳細は、note『令和6年能登半島地震。石川県へ帰省する途中で地震が発生した記録。』に綴っています)

仕事も忙しいし、とくに地元に用事があるわけでもないので帰らない理由はいくらでもあったのですが、あまりに帰らないのも不義理かなぁと思い、ようやく重い腰を上げて帰省することにしました。こうしてだんだん帰らなくなっていくのかな……という後ろめたさもあったので。

お正月に帰れなくなってしまったこともあり、気づけば前回の帰省から8ヶ月も経ってしまいました。(前回の帰省については、note『【金沢グルメ情報付き】 リモートワーカーが地元石川県でワーケーションしたら、結構よかった話。』に綴っています)

8ヶ月ぶりに帰省して思うこと
金沢にしては奇跡的な快晴!

今回の3泊4日の帰省でも、リモートで普段どおり仕事をしつつ、合間で友人や家族と過ごし、行きたい場所に行き、見たいものを見て、食べたいものを食べ、ワーケーション的に滞在しました。仕事を休むことなくこのような過ごし方ができるのは、場所を問わずフルリモートで働けることの恩恵だなと改めて思います。

金沢滞在中は、街中をたくさん歩きました。地元に住んでいた頃は歩いて5分もかからない距離を車で移動していたのに、今では30分程度であれば徒歩圏内です。これは都内に住んだことによる大きな変化だなと思います。歩くと街の変化に気づけるので、楽しかったです。さまざまなお店やホテルがオープンしていました。

それにしても、やはり金沢は食べ物がおいしいです。都内から旅行を検討している人はぜひおすすめします。

友人とサーモン祭を決行

土地の記憶は、あまりにも強くて消えない

楽しいこともあった一方で、「わたしはもう、ここには住まないほうがいいな」とも思いました。地元のことが嫌いなわけでもないし、友人のことは大好きなので、今後も定期的に訪れたいとは思います。素敵な場所もたくさんあるし、食べ物もおいしいです。

それなのになぜそう思うかというと、土地にまつわる記憶が強烈すぎるからです。

わたしは地元にあまりいい思い出がありません。その場所にまつわる記憶や感情がぶわっと湧き上がってきて、つらいのです。土地の記憶は、香りや気温の記憶によく似ています。

23時くらいにへとへとになりながら運転した通勤路

同じ土地に35年も住んでいると、行く場所行く場所に何かしらのエピソードがあります。それが楽しいものならいいのですが、そうじゃない場合は、行く先々でネガティブな記憶や重たい感情がフラッシュバックするような感じがします。

まるで、あの頃のつらかった自分の亡霊が、そこにいるような感じがしたのです。あの頃の自分と今の自分はまるで違うにも関わらず、そうした感情を常に感じ続けるのは、明らかにセルフイメージが下がります。

「仕事、辞めたいな」と思いながら通勤で毎日歩いた道を眺めながら、「今はちゃんと自分の望む生き方ができるようになってるよ」と、あの頃の自分にそっと心の中で伝えてきました。

駅前にはいろんな思い出が溢れている

土地にも「ちょうどいい距離感」がある

人と人とのちょうどいい距離感があるように、土地にもきっと、そうした距離感があるのだと思います。わたしのように東京がフィットする人もいるし、東京はたまに遊びに行くのがちょうどいいと思う人もいるでしょう。

わたしにとって、地元ののんびりした雰囲気や懐かしさも「たまに」がちょうどいいのです。

新幹線を降りて東京駅の人混みの中を歩いたとき、決して安心するような環境ではないはずなのに、今回はなんだか妙にホッとしました。

ここではちゃんと行きたい方向を見て、背筋を伸ばして歩いていないと、行きたくもない方向に流されてしまう。でも、それくらいピリついていないと生きていられないくらいが、今の自分には「ちょうどいい」のです。

いつの間にか、東京は「帰る場所」になりました

わたしが上京タイムズを通じてお伝えしたいメッセージは、「今の自分が生きやすい場所を見つけよう」ということです。上京をテーマとしたメディアではありますが、それが必ずしも東京でなくてもいいと思っています。

自分の意思とは関係なくたまたま生まれ落ちた場所が、必ずしも自分にフィットするとは限らないし、これまで過ごしてきた場所が急に居心地悪く感じることもあるかもしれません。

土地でも職場でも、自分が生きていて苦しい場所からは離れていいんだよということを、読者の皆さんにはぜひお伝えしたいと思います。今回は、さまざまなことを考えた帰省でした。

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